la vie est belle?!

フランス、コドモ、アートライフ。育児は育自♪

全てを終えて

親にとって一番悲しいことは

子供が自分より先に亡くなってしまうことだと思います。


そして、

中絶は親が自分の子供の命を絶ってしまう、

子供からしたら、自分の親に自分の命を消されてしまう、

なんとも残酷なことだと思います。



私達は何度も医者と話し合いながら結論を出しましたが、

これで本当によかったのか?と自問している自分もいます。


今回担当してくれた助産婦さんは、20年助産婦をしていますが、

私のようなケースは初めてのようです。


それだけ、稀な重症な病気だったのですが、

もし、今のまま生きていても肺の成長に影響して

生きて生まれられたかわからないと言われても、

もし、もし、と自問している私がいたりします。



出産前にも担当医に、赤ちゃんを見ますか?

と聞かれて、返事ができなかったのですが、

見て後悔した親御さんはいないと言われて、

その時の自分の気持ちに任せることにしました。



やっぱりちゃんと会っておこうと

出産後会わせてもらいました。


まだ小さい410gの体でしたが、

手も足も、つめもしっかりできていて、髪の毛も少し生え始めていました。


想像していたのとは全く違い、彼が病気だとは思えないほど、きれいな体つきをしていました。

こんなに冷静に彼を受け入れられることが自分でも不思議でした。

何度も抱っこして、人差し指の爪位の大きさの手をとって、足を触って

頭をなでて...



目を開けて、見詰め合って、おっぱいあげて、お話して、一緒にお散歩したかった...

正直、やっぱりこの子が、息子が欲しかったです。


対面する前までは何もするつもりはなかったのですが、

結局名前をつけて、市役所に提出することにしました。

(フランスでは死産の場合任意で6ヶ月まで、そして今後出産しない場合その後も申請可能です。)


全てが終わった今でも、もうおなかがぺちゃんこでも、まだ夢の中にいるようです。

現実をきちんと消化できていないんだと思います。


フランスでは自分達の希望では14週まで、

医学的に母子どちらかに問題や危険が生じた場合は出産時まで中絶が認められています。



私は娘達が異性に興味を持ち始めたとき、

この経験を話したいと思います。


こんな経験をできることなら娘達にさせたくありません。

つわりや生む苦しみは、可愛い子供に出会えるから堪えられるんだと思います。




明日、相棒兄宅に預けている子供達を迎えに行きます。

つい考え込んでしまうのですが、毎日子供達の電話の声で現実に引き戻されている感じです。


初めて子供達と離れました。パパとママがいなくても大丈夫になったんだね。

成長している二人に負けないように、ママも強くならなっくちゃね。


ご心配かけました。本当にありがとうございました。