私の出産 第3章
思わず涙がでた。10ヶ月かかったものが目の前にいた。
妊娠初期は毎日吐いて苦しかったこと
エコグラフィの結果に問題があり、羊水検査をしなくてはいけなかったこと
妊娠後期は体が重くて、出産日を指折り数えていたこと
そして、出産への不安等々いろんなことひっくるめて、
一仕事やり終えた嬉しさと安堵の気持ちからか体の力が抜けた。
すぐさま、我が娘は相棒と看護婦と一緒に出て行った。
私が気づいたときには、きれいに洋服を着ていた。
身長52cm 体重4210gです。
4キロ以上の赤ちゃん。何度も自分の耳を疑ったが、本当に4キロ超えているらしい。
その頃私の周囲では落ち着かなかった。
さっきまでてきぱきしていた助産婦さんが他の先生を連れてきて、少し不安そうにしている。
どうやら出血が止まらないらしい。
助産婦さんが少しばかりへこんだお腹を何度も強く押した。
この時予想外の痛みが私を遅い、うめいた。こりゃ出産時以上だ。
助産婦さんが私のお腹や子宮をチェックする。出産したばっかりでこっちは疲れているのに、押し方に容赦はない。
そのうち私はとても悪寒を感じ、毛布を3枚重ねてもらったがそれでも足りなかった。そして血圧は下がり、私はどこからともなく来る絶え間ない寒さに震えていた。
入院中ずっとお世話になった血圧計。上は100を越えることはなかった。