名前
フランスでは出産後名前を3日間以内に書類を提出しなくてはいけない。
だから、出産後にどうしようなんて時間はないのだ
我が家では性別がわかった羊水結果検査からよく話すようになった。
初めはNANAという名前で呼んでいた。
名前付けはほとんど相棒に任せた。
私は妊娠という体の変化で子供がいることを感じるけれど
男の人ってやっぱり実感するのが難しいと思ったからだ。
すぐさま、ナナがいいと、よくお腹に向かって話しかけていた。
でもこの名前はすぐさま、全てのフランス人に反対された。
ナナってフランス語で女の子という意味もあるけれど、俗に言うすけとか
おんな、はたまた情婦という意味もあるらしい。
名前ごときでいじめにあわせるのは嫌なので、また考える。
でも相棒はどうしてもナナのような母音で始まって母音で終わる名前。
その上日本人にもフランス人にも呼びやすいシンプルな名前。
ヨ-ロッパでは漢字のような意味を考えてというのはないのだ。音や好みで決まる。
で、日本から送ってもらった名づけ辞典で漢字の意味を調べる。
びっくりした。今はいろんな名前がある。
なに人かわからないような名前や、漢字に振り仮名がないと呼べない名前。
もし国際的な人にとつけたいなら注意しなくてはいけない。
イブとか、アンジェは日本では女の子の名前として使用されているが
ヨ-ロッパでは、男の子用の名前。
そういうのが実に多くあったのだ。
私の知り合いに真美という人がいた。彼女はフランスで子供相手に働いている。が、名前でからかわれるらしい。
マミ−とはおばあちゃんという意味なのだ。
結局彼女はやりたい仕事のために有利だからと、フランス国籍をとり,
その際フランスが選んだ名前のなかからlucieを選んだ。
フランスには名前を2つも3つもはたまた4つも持っている人がいる。
これは古くからの慣習で、2つ目に祖父、祖母の名前をつけたりする。
書類上たくさんあっても使用するのはただ1つの名前。
相棒の母親は、半分冗談か本気か、マリアをセカンドネ−ムにしてといっていた。がそれは聞き流した。だって彼女のマリアという名前は欧米中たくさんいるんですもの!!
ただ、我が姫が将来日本国籍かフランス国籍か選ぶ際に、両方名前があったほうがいいのではと思い、名前を2つつけた。
名は体を現すというけれど、本当にそう思う。
一生使う名前を我が姫も好きになってくれたらと願う。